第12回『表現の自由』
先日も触れた、大阪・寝屋川市で起きた殺傷事件。容疑者は17歳の少年であることは皆さんご存じのことでしょう。彼は顔つき・実名報道はされません。それが日本のルールですから。しかし、ネットというある意味「無法地帯」はそんなルールお構いなしに彼の実名・写真を掲載します。誰もが「無法地帯」にアクセスできる社会ですから、地元の同級生等から情報が流出するのは仕様がありません。だからといって、それをゲームのように楽しんでいるのは、甚だ疑問でありますし、また気分が悪いです(悪い言葉を使えば「反吐が出ます」。)。
まったく知らない人のことを、いざ犯罪者になれば「悪魔呼ばわり」し、被害者の人権を尊重せよ!と叫び回る。そういう発言をしている輩に言いたい、「あんたに加害者のことはもちろん、身内を殺された人の何が分かると言うんだ!」。僕だって、分かりません。だからといって、人を殺していいというわけではありません。「罪を憎んで、人を憎まず」。先人は良い言葉を残してくれました。刑事裁判においては、まず「罪」となる事実を認定し、それからその「罪」を犯してしまった人について同情すべき事がないかを審理するのです。決して「犯罪=悪魔がすること」ではないのです。人である限り「間違い」は起こします。それが大きいか小さいかの違いです。
そしてもう一つ。いつから日本人というのは「ステレオタイプ」になってしまったのでしょうか?・・・一昔前までは「加害者の人権」が尊重され、これは歴史的背景もありますが、そして現在「被害者の人権」が過大評価されすぎている。言っておきたいのは、どちらも重要であるのです。「被害者の人権」を尊重しなければならないから「加害者の人権」はなくていい・・・人間が起こした過ちなんてそんな簡単なものじゃないです。
インターネットという「無法地帯」。大変便利なものでありますが、諸刃の剣であることは忘れてはいけないように思います。
駄文失礼。
■参考までに「2ちゃんねる掲示板」


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