金曜日, 10月 11, 2002

第0回④「Natural Science」

 皆さんご存じの通り、今年は2人も日本人がノーベル賞を受賞することになりました。大変うれしいことですよね。東京大学の小柴先生と島津製作所の田中さん。小柴先生に関しては、前々から「いつもらってもおかしくない」と言われていたそうです。他方、田中さん。本当に驚愕だったんでしょうね。昨年、化学賞を受賞した野依・名古屋大学教授は「田中さんって誰?」といった感じだったそうです。
 いま、「数学・理科離れ」というものが問題視されていますが、実際のところどうなんでしょうか。前にもここでお話しさせていただきましたが、数学(算数)という勉強は「考える力」を養うものだと思っています。答えを出すまでにいろんなことをしなくちゃいけなくて面倒くさいという声も聞きます。だけど、僕から言わせてみれば、そこが数学の本質なのです。また、理科ですが、空の雲を眺めてるだけで、理科の観察実験だといえるでしょう。そして、雲を見て、何で浮かんでるのだろう、何で白いのだろう、と疑問が湧いたらそれで科学者の第一歩目なのではないでしょうか。
 今の、小学生または中学生、広く言えば我々大学生は様々な物質に囲まれ、何不自由なく、それが当たり前のように生活をしています。でも、それらひとつ一つには何かしらの科学的法則やら何やらで成り立っているのです。そのような点に目を向けさせる問題提起をわれわれは、若い世代にしていかなければならないんでしょうね。
駄文失礼。