土曜日, 9月 24, 2005

第42回『カミソリ、逝く』

去る9月21日、かつて「カミソリ」と言われた男がこの世から去った。

その男は、かつて22万人の警察官の頂点に立った。
戦後史に残る「浅間山荘事件」、「連合赤軍ハイジャック事件」と戦った。

誰かは言う。「彼の命令(一言)があれば議論をやめた」と。


その男は権力の頂点にたったからこそ、抑制が必要であることを心得ていた。

そして、その男は戦争の加害者をも経験したから、平和の尊さを心得ていた。
その男は言った「目の黒いうちは、憲法に手を出してくれるな」と。


9月11日に行われた総選挙。自民党の「歴史的勝利」で幕を閉じた。
「勝ちすぎた」感が否めない。私も、自民党に1票を投じたが、郵政民営化に賛成というだけであって、ほかの問題についても「丸投げ」したわけではないことを、そして、他の多くの人もそうであろうということを、自民党さん、わかってください。

力を持ちすぎた自民党、「カミソリ」の精神を勉強してほしい。権力を持つ者は自制も知らなければならないということを。

駄文失礼。