水曜日, 8月 10, 2005

第41回『混乱』

 おととい、衆議院が解散されました。任期直前の解散はいつものことですが、ある法案をめぐって「国民の信を問う」という意味での解散は久しぶりのものです。このような解散、私としては喜ばしいことだと思います。これが解散の、そして国民主権国家のあるべき姿だからであります。

 さて、今回の選挙。我々有権者もしっかりと郵政3事業民営化」というテーマに関して、お勉強しなければならないと思います。

 最近、郵便貯金の口座を作ってみました。使ってみると、意外に便利。郵便出すついでに入金したり。

 しかし、本当に国家が独占的にやらなければならない事業なのでしょうか。この点は疑問です。公社化になって感じたこと・・・「接客態度がとても良くなった。」
 郵便局に入れば「いらっしゃいませ」と声がかかるようになったし、また戦略的な経営もみられます-たとえば、郵貯のキャッシュカードにクレジットカードを合体させるなど-。

 JRやNTTを見ている限り、民営化は悪くないのではないでしょうか。国家のしがらみというのは上限を作ってしまいます。いまの組織力をもってすれば世界的郵便サービスを展開することだって夢ではありません、ゆくゆくはFedEX等に対抗できる企業になるかもしれません。

 では今回、郵政民営化反対と言っている前議員さんは、どの点が反対なのか。

 ① いわゆる「郵政族」と言われる連中。投票してくださる方のためには政治生命を賭けましょうという人々。

 ② 小泉さんの手法が気にくわない人、政党政治を無視するやり方が気にくわない人。

 この2つに集約できそうです。

 個人的意見として・・・①の議員さん、私は票を入れません。いまの郵政事業に凝り固まるのは良くないですもの、特に特定郵便局っていう存在。国家事業とか言っておきながら、実態は個人商店と同じ。局長は世襲制だし・・・どこかの国会議員じゃないんですから。

 ②の議員さんたち、気持ち分かります。法案審議は政策論争にしなければならないのに、解散を盾にしちゃったもんだから政局と化してしまった。もっと議論を尽くすべきです。
 今回、小泉自民党が勝利したとしても、民営化賛成、ということに直結しないことは肝に銘じるべきです。


 よくいわれること。


 民営化になれば採算重視になって、利益のとれないところ、特に地方の過疎地域の郵便局は淘汰されるから、民営化に反対。

 私はいつも思うんです。「あなたがたは社会主義の国の人?」

 確かに、弱者が虐げられる社会になってはなりません。かといって、国家が強大になりすぎるのもよくありません。小泉さんの掲げる「小さな政府」という考え、大賛成です。

 では、どうすればいいのか?

 JRを例にとると、採算性が見込めない路線は廃線になる。これしょうがないこと。だって企業だから利益を上げるのが目的。

 そこを第3セクターという形で、電車を走らせる。これって郵政事業でもつかえませんか?

 地方自治体が金融機関に出資するっていいの?って思うかもしれませんが、東京都では進行中の話。

 うだうだ言ってきましたけど、今回投票に行かないのはNGです。投票によって政治を動かすということが実感できるはずです。

駄文失礼。